足・足関節

足・足関節の主な疾患

足関節捻挫

足関節(足首)捻挫とは

スポーツ外傷の中で最も頻繁に見られ、関節をひねることによって起こります。この際、周辺の組織、特に靭帯が引き伸ばされたり断裂したりします。捻挫のほとんどは足関節を内側に捻ることによって生じます。症状には、関節の外側がわずかに腫れる程度から、内出血による紫色の変色までさまざまな程度があります。腫れがひどく内出血が見られる場合、靭帯が完全に断裂している可能性があります。

一般的な症状としては、歩行時の痛み、歩行の不安定感、熱感、皮下出血、外くるぶしの前や下における圧痛や腫れが挙げられます。足関節捻挫の原因は、靭帯が傷ついて内出血を引き起こし、それが腫れをもたらすことです。特に、バレーボールやバスケットボールなどのジャンプや着地を伴うスポーツで多く見られます。

治療方法

足関節捻挫の初期治療として、できるだけ早くRICE処置(※)​​を行い、腫れや炎症反応を抑え、症状の回復を促します。

※RICE処置
【Rest(患部を固定する)、Ice(冷却する)、Compression(腫脹部位を圧迫する)、Elevation(患部を心臓より高く挙げる)】

再発予防

スポーツを行う前に十分な準備運動を行い、サポーターやテーピングを用いて足首を保護しましょう。また、転倒や階段の誤踏を避けるために、靴の選択も重要です。

  • ・ウォーミングアップをしっかり行う
  • ・サポーターやテーピングを使用して足首を保護する
  • ・足に適した歩きやすい靴を選ぶ

足底腱膜炎

足底腱膜炎とは

足のアーチ構造を支える足底腱膜が炎症を起こし、それによって痛みが生じる状態です。足底腱膜は足への衝撃を緩和させるクッションの役割も果たしており、足裏のかかとから足指の付け根まで続く線維です。

症状としては、急に歩き始めると痛みが生じ、歩行時にかかとやその周辺が痛むことがあります。朝方に痛むことがよくあります。原因は様々で、スポーツでの足への繰り返しの強い衝撃、加齢や疲労の蓄積、足のアーチの崩れ、ふくらはぎやアキレス腱の硬さなどが挙げられます。

治療方法

足底腱膜炎の治療は保存的なアプローチが主体で、消炎鎮痛剤の服用によって痛みを軽減し、症状が引かない場合は注射も行います。圧力波治療器やリハビリを通じて腱の動きを改善し、炎症を抑えます。生活指導としては、体重の管理や適切な靴の選択が重要であり、特に負担を減らすためのインソールの利用が効果的です。

安静にして症状が収まるまで、負担のかかる動作を避けるよう心掛けましょう。立ち仕事や原因となるスポーツは一時中断することが勧められます。

予防方法

足底腱膜炎の予防には以下の対策が有効です。

 アキレス腱ストレッチ

片方の足を後ろに下げ、前に出ている足のひざをゆっくり曲げる。
アキレス腱がしっかり伸びるのを感じながら30~60秒キープし、反対側も同様に行う。

 足底腱膜マッサージ

安定した場所で座り、手のひらを足指の裏に当てて足指をゆっくり反らせながら足の裏を手のひらでよくもみほぐす。反対側の足も同様に行います。これらのストレッチやマッサージは、運動の前後やヒールの高い靴を履いて長時間歩いた後など、さまざまな状況で行うことができます。特に、毎日の入浴後に習慣として取り入れることが大切です。

これにより、足底腱膜炎の予防に効果的な生活習慣を築くことができます。

診療科目

・整形外科・一般外傷・形成外科・骨粗鬆症治療
・スポーツ整形外科・交通事故治療
・リハビリテーション科
・漢方治療

住  所

〒816-0872 福岡県春日市桜ケ丘2-15

電  話

092-586-8511

診療時間

9:00~18:00(12:30~13:30は受付時間外/日祝休診)

※午前中は8時50分、午後は13時50分より受付いたします。
学会等の都合により、診療医師や時間が変更になる場合があります。

診療スケジュール

△ ・・・休診の場合有り(来院前にお問合せください)
※今月の診療時間はこちらをご確認ください。